バドミントンと足首の捻挫

バドミントンと足首の捻挫

バドミントンで一番多いスポーツ外傷といえば、足関節の捻挫になるかと思います。バドミントンはダッシュ、ストップ、ジャンプと激しい動きを繰り返しますので、足にかかる負担も大きくなります。普段バドミントンをしていても、そういう現場に居合わすことがよくあるのではないかと思います。軽いものでも、しばらく満足にスポーツができなくなり、ひどいものでは、痛みが残ったり、運動能力が落ちてしまうことがあります。整形外科に行っても、とりあえずレントゲンを撮って、「安心してください骨に異常はありません」「捻挫ですね。。」と、シップをもらっておしまいなことも多いと思いますが、安心してはいけません。捻挫をしてしまったら、いかに早く治し、仕事にも影響しないようにしなければなりませんし、後遺症なく再びバドミントンに復帰できるかが重要なポイントとなります。

怪我は、いつでも誰にでも起こるものです。早い回復の為にも、怪我をしたときの処置の基本を頭の片隅に入れておきましょう。

RICE処置
捻挫、肉離れや打撲などのケガの応急処置は、RICE処置が基本となります。RICEを聞いたことある方も多いと思いますが、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったもので、内出血や腫れ、痛みを抑えるなど、その後の回復に大きな影響を与えます。処置が早ければ早いほどケガの回復は早くなるので、練習終わってからでいいや、家帰ってからでいいや、と思わずに、怪我をしたと思ったら、すぐにRICE処置を行ってください。私の体験からも、ケガの直後にこの処置を正しく行うことで回復の早さが格段に違います。

Rest(安静)
運動中にケガをしたら、まず運動を止めて安静にしましょう。怪我をした直後は痛みをあまり感じないことも多いのですが、あとから痛くなってくることが多いので、気になったら無理をしないで休みましょう。怪我をすると体は修復を始めますが、動いているとそれが始まらず、怪我が悪化したり、痛みが増したりします。本人は我慢して続けることも多かったりしますが、周りの人が注意しましょう。無理してるように見えたら止めてあげる優しさも必要かと思います。

Ice(冷却)
捻挫の直後には、すぐに氷などで患部を冷やし、血管を収縮させて炎症や出血を抑え、腫れや痛みを最小限にくいとめましょう。腫れてしまうと回復が遅れてしまうので、腫れる前に冷やすことが重要です。とにかく捻挫をしたら冷やせ。ということです。これは基本的なことなので、わりと認識が高まってるのかなと思います。公共の体育館などで怪我してしまった場合は、体育館の管理室に声をかけてみてください。公共の体育施設だと、まず間違いなくバケツと氷を用意してくれます。学校の体育館での練習などで氷がすぐに用意できない場合は、近くのコンビニで氷を買ってきたり、叩いて冷やすヒヤロンみたいなものを常備しておくと良いと思います。1回の冷却時間は15分~20分です。感覚が無くなるくらいまで続けてください。但し、頑固にあまり長時間冷やしつづけると逆効果になったり凍傷になってしまうので注意が必要です。15~20分位冷やしたら、感覚が戻るまで冷やすのをやめてまた冷やします。これを何回も続けてください。また、怪我をした直後は、湿布は冷却の代わりにはなりません。湿布は消炎鎮痛剤です。冷たく感じるのはハッカ成分が入っているからで、冷却しているわけではありません。

Compression(圧迫)
ケガの周囲の組織や血管を圧迫し、患部に血液やリンパ液が流れて腫れるのを防ぐことです。これも内出血や腫れを抑えるのが目的です。圧迫することによってある程度抑えることができます。包帯やテーピングによって患部を適度に圧迫してください。あまり強く巻きすぎると血が止ってしまいますので気をつけましょう。こちらは、冷やすことに比べて、あまり浸透していないような感覚がありますが、腫れや内出血は怪我の回復を遅くするため、これを行うことで回復までのスピードが早くなります。腫れる前にやることが重要ですので、アイシングと同時にやると良いと思います。

Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に持ち上げることで患部に流れ込む血液やリンパ液の量を減らし、内出血や腫れを防ぎます。血が流れ過ぎてしまうのを防ぐということです。ただ、氷水に足を突っ込んでいる場合は心臓より足を高く上げることはなかなか難しいため、アイスパック等を使用して冷やす場合に、寝転がってラケットバックや階段を使って足首を上げるなどの工夫をしてみてください。

RICE処置の後
応急処置が終わった後は、引き続き安静にしていることが大切です。応急処置をしたとはいえ、靭帯は伸びたままですので、テーピング等で固定をしておくと、ちょっとした無理な動きで、伸びた靱帯をますます伸ばしてしまうことも、少なくなると思います。また、時間があれば、スポーツ外傷・障害を謳い文句にしている、接骨院やスポーツドクターへ行ってテーピングをしてもらいましょう。テーピングは自分で巻いたり、人に巻いてもらったりした経験がありますが、やはりプロです。明らかに安定感が違います。そういった接骨院やスポーツ医院は、タウンページの広告でも探せますので、身近な医院を見つけておくとよいかと思います。


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